【ほわいとマム 福家和仁氏の輪菊・ディスバッドマム】
香川県の複数の菊農家からなる農園・ほわいとマム。白の輪菊に加え、色、形様々なディスバッドマム(※)が栽培されています。
今回はほわいとマム 福家和仁氏の作る菊類をご紹介いたします。
※ディスバッドマム…脇芽を取り除き、栄養を一輪の花に集中させることで豪華な一輪仕立てにした洋菊の総称。
四国の玄関口・高松空港のすぐそばに位置する福家氏の農場。
瀬戸内海の温暖な気候に恵まれた地で、輪菊とディスバットマムを生産なさっています。
左:ゼンブラライム 右:シャガール
丁寧に仕立てられた輪の大きさや発色、日持ち抜群で高品質な福家氏の輪菊とマム。
特に土づくりにこだわって生産しています。
科学肥料にできるだけ頼りすぎず、有機物を有効活用することでミミズなどの土中動物や微生物の力を借りてじっくり時間をかけて土を肥やしています。
福家氏が出荷するお花たちの中でもひと際目を引くのがフルブルーム・マム。
通常菊類は硬めのつぼみの状態で出荷されますが、フルブルーム・マムは農場で満開近くまで咲かせてから採花したもの。通常の菊にはないボリュームで、圧倒的な存在感を放ちます。発色、日保ち共に抜群に良く、菊本来の美しさを楽しめる出荷形態です。
左:レンドランセ シルキーガール(フルブルーム)
右:白輪菊(フルブルーム)
『ほわいとマム』という農園名は「マム」という洋の要素の単語を取り入れることによって、これまでの菊=「和」「仏事」といったイメージにしばられることなく、もっと様々なシーンで菊類が活躍できるようになればと願い名付けられました。
左:Fushicho 右:フエゴダーク
「ほわいと」をあえて平仮名にしているのも、和菊の少しお堅いイメージに柔軟な発展性を見出せればという思いを込めてのことだそう。
左:チスパ 右:セイフェスト
皇室の御紋やパスポート、硬貨にもあしらわれている高貴な花・菊。
お葬儀やお供えのお花だけではなく、洋花に引けを取らない華やかさと色や形の豊富さで、ブライダルやアレンジメントなど様々な場で活躍できるポテンシャルを持っています。
菊は元々中国から薬効を持つ植物として伝わってきたお花。中国には菊の花からしたたる露が川に落ち、その川の水を飲んだ者が長寿になったという「菊水伝説」があります。
邪気を払う力を持つ不老長寿の薬として日本に伝来した菊は、日本でも9月9日の重陽の節句で長寿を願って飾られたり、「菊を飾ると福が来る」「菊をいけるといい子に育つ」として季節の節々に飾られ、縁起物として愛でられてきました。
左:ロサーノエリザベス 右:バルティカサーモン
新型コロナウィルスの感染拡大が私たちの生活に非常に大きな影響を及ぼしている今日この頃。クリスマスやお正月は健康を願って、長寿と生命力の象徴である菊を飾ってみませんか?
丁寧に仕立てられた福家氏のディスバットマムは色鮮やかで一輪が大きく花保ちも抜群!和にも洋にもマッチする豪華な花姿と日持ちの良さで、ホリデーシーズンから年明けまで、長い期間おうち時間を華やかに彩ってくれること間違いなしです!!